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  • 執筆者の写真重光

予測不能の時代18 〜予測不能の波を乗りこなす十六の技〜 其の十五

〜予測不能の波を乗りこなす十六の技「対等になる」〜

(以下「予測不能の時代(草思社)矢野和男 著」より引用)


<制約には従い 工夫する>


一見、人との協力が進んでいる。

そのときこそ、意識すべきことがある。


それが「対等になる(Inclusion)」


新たな人との関係をつくる時には

先の見通しが立たない場合が多い。


やってみないと相手の反応や

相手ができることがわからない。


しかも、

人との関係維持に

時間とエネルギーを使う。


従って、

忙しい日常の中で

新たな人との関係づくりは

非常に面倒に思われるものだ。


実は、

新たな つながりを作るという

面倒なことを行うのには

コツがある。


それは

「面倒だからやろう」

という言葉である。


理屈を超えた 思い切りが必要なのである。


迷わず、行動するのである。


あなたが 従来の関係を越えて、

異なる 背景の人たちと

噛み合うためには

現実という制約を認め、従い、

工夫することが必要である。


これができてこそ

新たな人のつながりを

あえて作ることができる。


これが「対等になる」の境地であり

これこそが動的な意味で「幸せ」である。

Hoppyingである。

(以上、引用)



〜人と共鳴していく Harmonizingの領域〜


人との内面的なかかわり

・信頼する(Trust)

・教わる(Update)

・心開く(Diversity)

・感謝する(Synergy)


この内面的な動きをとらえた上で、

いよいよ他者との共鳴、社会との共鳴という段階。



その三つめが、今回の「対等になる(Inclusion)」



あなたは相手の目線に立つことができますか?

相手の目線に立とうとしていますか?


相手の立場に立った時、

あなたの言っていること、主張は、

十分、合理性もあり、

感情的にも

納得できるものでしょうか。


いや、相手の立場を100%なんてわからない。


そういう方もいるでしょう。

それは、その通りです。



争いって、なぜ起こるのでしょう。


ここでの題目は

「対等」ですが、

対等だとか、不等だとか、

フェアとか、アンフェアとか、

折り合いがつけられないで、

平行線をたどる。

だから対等になる、

というよりは、

対決する姿勢はやめにして

新たな関係性が必要なんですよね。

包括的、包摂的な関係。


近江商人の三方よし。

人よし、われよし、世間よし。



でも、一緒にやっていく人を見るときには、

厳しい目も入ります。



「徳を成し材を達するには、

 師恩友益、多きに居り。

 故に君子は交游(こうゆう)を慎む。」


 吉田松陰 安政二年三月「士規七則」



自分の人間性を高め、器を大きくするには、

師匠、友人などとの交流に大きな影響があります。

だからこそ、

心を許し、つきあう人は、

よほど選ばなければいけない。


「慎む」と記しておきながらも、

全国を歩き、

さまざまな人と出会いを重ね、訪ね、尋ね、

吸収して行った吉田松陰。

 

松下村塾での立場においても

講師としての立場でも威張ることなく、

塾生と共に成長しようという姿勢がありました。



〜今日のワーク「対等になる」〜

新たな関係性をつくろうとしたとき

どんな制約がありそうですか。


あなたが知らず知らずに

設けてしまっている条件はありませんか?

マウントしてしまっていませんか。

(マウントされていませんか)


その条件を外したとき、

なにか不都合はありますか?

その不都合は、

あなたの人間性、器と較べて

気にするくらい大きいものですか?

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