弘法大師生誕1250年ということで、
弘法大師と「日」というテーマでお送りします。
「日」というと
やはり 弘法大師というか
真言密教の中心仏である「大日如来」
について言及しないわけにはいきません。
大日如来は、宇宙の真理・真相を仏格化した
根本仏、最高の理智体であり、
密教の中心 本尊となります。
大日如来は、太陽神以上の性徳を備えて
「時間」「空間」「因果の制約」を超えて
一切衆生、つまり私たちに恵みを及ぼす、
といわれています。
それが「大日」のいわれです。
また、「如来」は真如来生の
4文字から来ていると言われ
「真如」とは 真実 心理の意味で
真実の世界より生まれて来た覚者(仏)
という説があります。
そして大日如来は中心本尊となるため、
曼荼羅の中心にも位置しています。
いろいろな菩薩、如来も大日如来が姿を変えた
と言われています。
不動明王などが、その良い例ですね。
さて、やはりこう世界を見渡しても、
この太陽を信仰するということは
どこの国、どこの文化でもあるということですね。
我々の生活から決して外すことのできないもの。
それであるがゆえに、太陽に対する尊敬、畏敬の念
というものが出てくるということで
太陽信仰というものが生まれているのだと思います。
我が日本においては「日の出る国」という言葉がありますが
やはり太陽が出てる方角、
それが東であるということから
人々は東へ東へという風に憧れを抱いて
東へ移動していくということなのだと思います。
そして、ユーラシア大陸の東の端である、
島国日本の国にはいろいろな文化が
流れ着いているのだということ。
この認識を持つことによって、
我々の深い歴史と文化、
そして思想といったものに
もう一度 向き合ってみるという
機会を持ってもいいのではないでしょうか。
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