予測不能の時代と言われています。
時代が予測可能で
過去の延長線上にある
という人の淡い期待は
原理的に間違っている。
というのが
「予測不能の時代」の著者である
矢野和男さんの言葉です。
この方は日立のデータビジネスを
やってきた方で色々なデータを集めて
社会的な現象 人などを分析している
その道の権威です。
「今、そろそろ 頭を切り替えて
未来は予測不能であることを
前提にあらゆることを考え直そう。」
この本のテーマであります、
「ビジネスも人生も 社会や経済の判断も
この予測不能を前提にするとどうなるか。」
「大量のデータを収集して解析したとしても
それで急速に変化する世界の未来を
予測することはできない
しかし 効果的に変化と戦い
適応している人や組織に『共通する特徴』が
人間の行動や 関係性のデータに
隠されている可能性は高いと思われた。
人間行動や人間関係に現れる
『無意識のパターン』は 生物種としての
人の本能に基づくため
変化に適応できる組織に
見られるパターンがあれば
それは 普遍的で今後も変わらないものだろう。」
そして 色々な議論を進めていくのですが。
では、わたしたちにできることは??
それの1つのヒントはこうです。
ルーサンス教授という人が
HERO within(内なるヒーロー)
とうのを提唱しており、
これを「心の資本」と呼んでいるようです。
要素は4つあります。
HEROの頭文字になっています。
第一の力 Hope
自ら進む道を見つける力。
第二の力 Efficacy
現実を受け止めて行動を起こす力
第三の力 Resilience
困難に立ち向かう力
第四の力Optimism
前向きな物語を生み出す力
これが幸せを高める。
人の生きている目的が「幸せ」ということであれば
この幸せを高める能力が
このHEROに表されるということです。
英雄の旅という、人の成長・発展過程がありますが、
まさにそんな感じですね。
そして、この本の最後の方には、
実は。
易経の話が出てきます。
やはり何千年も
変化が時代の中で
使われてきた智慧であります。
現代はいろいろな文明で便利になりすぎて、
人のある部分が退化してしまっているのかもしれません。
特に、予測不能なものに対しての
対応力が退化してしまった。
昔の人たちは、常に予測不能な中で生きてきた。
その智慧がこの易経というものに
凝縮されているのでしょう。
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