〜予測不能の波を乗りこなす十六の技「協創する」〜
(以下「予測不能の時代(草思社)矢野和男 著」より引用)
<緊張する状況でも ぶれずに前に進む>
新たな関係が進むとき
忘れてはならないことがある。
これを「協創する(Resonance)」という。
これはただ 仲良くするというのではない。
実は、もっと厳しいものである。
以下の4つの落とし穴に
落ちないようにしなければいけない。
まず、
もともと異なる背景を
持った人たちが集まり、
力を合わせ
一人ではできないことが
できるようになることは
素晴らしいことである。
しかしそこで止まってはいけない。
第1に気をつけるべきは、
共感しても、
迎合してはならないことである。
これを孔子は、
「和して同ぜず」(論語 子路篇)
と呼び、
易では同じ
孔子は
「和してよろこぶ」という。
それでこそ、
新たな機会を活かすことに
つながるのである。
共感が迎合につながる時、
新たなものが生まれる可能性が失われる。
その上で 一緒にコトを起こすのである。
ただし、このときにも大事なことがある。
第2に
うまく行けば行くほど
山を越える時には
人としての「まこと」を
忘れてはならない
ということである。
我々には自然の 我欲がある。
これに、とらわれてはいけない。
うまくいっている時ほど そうである。
まさに今
越えようとしている山は、
一人で越えたものではない。
しかも、あなたがうまくいったことで
むしろ 困っている人もいるかもしれない。
しかし、
越えなければいけない時は来る。
ここでどんな態度を取るか。
ここにあなたの人徳が出る。
もちろん
大きなことを起こすには
緊張する状況も避けられない。
協創する仲間の中から
緊迫する中で
怖じ気づく人も出てくるかもしれない。
あなた自身も
本当にこの道で良いのか
迷う 瞬間もあろう。
第3の留意点は、
だからこそ 緊張する状況でも
ブレずに進め ということである。
そして うまくいっている時こそが
最も危ない。
我々の自尊心や
安易な心が顔を出す からだ。
だからそういう時こそ
自らをいつも以上に 省みる必要がある。
これが 第4の留意点である。
このような4つの点に留意し
いろいろな人たちが力を合わせて
山を越えていくことこそ人生の醍醐味である。
これこそが動的な意味で「幸せ」である。
Hoppyingである。
(以上、引用)
〜関連する言葉〜
これに関連しての先哲の言葉をご紹介していきます。
和して同ぜず。(論語)
君子は周して比せず。(論語)
誠は天の道なり(中庸)
義を見て為さざるは勇なきなり(論語)
自ら反(かえり)みて縮(なお)くんば
千萬人と雖(いえど)も吾れ行かん(孟子)
吾、日に吾が身を三省す(論語)
〜今日のワーク「協創する」〜
人と協創していくとき、
あなたの理想的な「あり方」は
どのようなものですか?
どうやったら、そうなれそうですか?
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